モーリタニアという国をご存知でしょうか?
あまり馴染みがないかもしれませんが,スーパーで売っているタコ🐙は結構『モーリタニア産』だったりします.
私たちは,2017年に実際にモーリタニアを陸路で旅してきました.
その体験談も交えつつ,モーリタニアを紹介していきます!
【一般情報】モーリタニア イスラム 共和国
首都
ヌアクショット
言語
公用語はアラビア語,それ以外にプラール語・ソンニケ語・ウオロフ語が国語として認められています.
多くの国民がフランス語を話します.
ですから旅をする場合,空港・ホテル・レストランなどで日常的にはフランス語が使用されています.
まれに英語が通じます.
主要都市(プライメートシティ)
ヌアクショット
通貨
ウギアMRO 1MRO=0.3円程度(2020年5月現在)です.
この地域の国々の為替レートはそれぞれの国が貧乏で外貨保有高があまり多くないことから世界経済の影響をモロに受けやすく,かなり激変しますので,出発直前に必ずネットで確認してください.
前の月のレートの10倍・20倍も普通に起こりうる話です.
気候
全土が砂漠気候区BWまたはステップ気候区BSで乾燥して居ます.
こういう砂漠地帯は真夏でも気温差が相当大きいので,何か羽織るものがないと確実に風邪をひいてしまいますよ!
日本との関係
日本に輸入されるタコの多くがこのモーリタニア産です.
これは日本人がタコ漁を広めたことによるのですが,タコ漁を通じて日本に対していい印象を持つ人も多いです.
とあるギャングも

お前たち日本人か!
Mr. ナカムラ!
ナカムラ サン!
と,盛んに,モーリタニアにタコ漁を広めた第一人者である中村さん(中村 正明さん)の名前を連呼していました.
是非『モーリタニア タコ 中村さん』とインターネットで検索してみてください.たくさん情報が出てきます.
話はそれますが,この『とあるギャング』たちにはずいぶん世話になりました…
まぁ,この話はまた後ほど….
治安
だいたい良いです.
人が少なく,物取りに遭うこともそれほど多くありません.
極めて貧しいアフリカの最貧国の一つなので,ひったくりなどの窃盗が起こっているようです.
ただしそれも,観光客を狙ったローマやフィリピンの水準以下程度で,日本国内の余り治安の良くない地域の繁華街を歩く程度の注意力が必要です.
ただし,マリ国境などは武装したゲリラやISISなどもいます.こう言う地域は自分で危機管理できる方以外は訪問をお勧めしません.
この国で多いのはぼったくりです.
現地の人の支払う金額の10倍以上を要求されることもままあります.
ミカンを買う時ですら交渉するつもりで行った方がいいです.
日本からの飛行機
直行便
日本からの直行便はありません
経由便(レガシー航空会社)
そもそも首都のヌアクショットNouakchottからの直行便自体,隣国のダカール(セネガル共和国)バマコ(マリ共和国)カサブランカ(モロッコ王国)にしか飛んでいません.
日本から飛行機だけで到達したいなら,現実的にはエールフランス航空でパリ,ルフトハンザ航空でフランクフルト,トルコ航空でイスタンブールなどの乗り継ぎ便でカサブランカを目指し,そこから二回乗り継ぎが最速です.
また,不定期ですが,エールフランスのパリCDG行きの航空便もあるようですが,2020年5月現在,飛んでいないようです.これがあればパリCDG1回乗り継ぎでヌアクショットまで到達可能です.
レンタカー事情
大手レンタカー会社が複数あり,レンタカーを借りることは可能です!
EuropecarやHERTS,AVISなどの大手レンタカー会社が国内にあります.
基本的に国境を越えるレンタルはどこもやっていないようです.
また,一般的なモーリタニア観光では,中部にあるアタールAtar近くにあるサハラ砂漠ど真ん中の交易都市シンゲッティー,ウワタン,ヌアクショットからサハラ砂漠を奥に入ったところにあるウワラタなどを訪問します.
いずれもヌアクショットやアタールから往復する他なく,ワンウェイレンタルも一般的ではない模様です.
ウェブ上で調べてみても料金が出てこなかったり,驚くほどの高額の乗り捨て料金が加算された金額が提示されます.
一般に砂漠の中に観光地がありますから,車は4WDにすることをお勧めします.
砂でスタックしたら本気で命が危なくなりますよ!
以上から,2017年の私たちの旅のように西アフリカ地域を南下しサハラ砂漠を海沿いに横断する旅の場合,乗合タクシーのチャーター一択になります.
2020年5月22日,HERTSはコロナの影響で経営破綻しました. 経営者が変更になるか,会社が解散されるか未だ未定です. ご利用の際にはWEBでご確認下さい.
走っている車や車種は?
フランス車が走っています.
西サハラ同様のかなりのオンボロっぷりです.
どこで借りられる?
ヌアクショットの街中および空港にレンタカーオフィスがあります.
アタールなどの空港や市内にもオフィスはあります.
道路交通事情はどうか?
モロッコ同様に日本とは全く逆の,右側通行で,車も左ハンドル車です.
ガソリン価格や運転手付きレンタルなどの諸条件は残念ながら不明です.
道路整備状況はどうか?
道路は極めて良く整備されています.
ただし,歴史的経緯から,西サハラ国境に近づくにつれてオフロードとなります.
また奥地はすな砂漠です.
流砂には十分注意してください.
ヌアクショットから南はサバンナ地域です.
道路も走りやすいですが,レンタカーでセネガルへ抜けることはできません.
またロッソ国境にレンタカーオフィスは現状ありません.

結び
いかがでしたか?
実際モーリタニアに行こうとしたら,やはり飛行機かバスかっていうところなんですかね…
私たちは,↓のルートで,西サハラのダクラからモーリタニアのヌアクショットを経由し,セネガル のダカールに行きました.
タクシーを乗り継ぐこと4回.2日間かけて行きました.
タクシーに乗って寝てれば着いたかというと,そういうわけでもなく…
かなりスリリングな冒険を体験することができました(笑)!
詳しくは【アフリカ西岸南下の旅】シリーズをぜひご覧ください!
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